京阪園芸株式会社は花と緑を愛し、バラ苗の販売やバラ栽培講習会を催し、総合造園・園芸会社として快適な生活環境を創造し社会に貢献します。
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バラの手入れ12ヶ月
バラの美しさに魅せられて興味をもたれる方は非常に多いのですが、育てるのが難しく手間がかかる、と一般には思われているようです。確かに肥料やリや花がら切りなどの諸作業が年間通してありますが、いつ、何をしたらよいのか、コツをつかめばバラは以外と簡単なものとなるはずです。
バラの手入れ早見表
バラの手入れ早見表(クリックするとひらきます) バラの手入れ早見表で、一年を通して月ごとにどんな手入れをしたらよいのか、より育てやすく、上手にできるバラづくりのポイントをまとめてみました。


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1月から12月までのバラの手入れは、このページへリンクされています。
1月のバラの手入れ(JANUARY)
すでにバラづくりはスタートしているものの、新しい年を迎え、今年こそは!と夢はふくらみます。まだ大苗の植え付けは可能で、ツルバラの剪定・誘引など、今ががんばりどきなのです。
ツルバラの剪定と誘引、華やかなスクリーンに
  植物は一般に枝の頂上付近がよく芽が伸び、花が咲きやすくなっています。これを「頂芽優勢」といいます。ツルバラも同様で、ツルをまっすぐにしておくと頂上付近にしか花がつきません。この法則をやぶるために枝を横にするのです。こうすればすべてが頂芽の状態になり、花を多く咲かせる事ができるのです。ツルバラだけでなく、フェンスなどに誘引を目的とする半ツル性品種も1月に剪定・誘引しておきましょう。まず始めに古くなって花つきが悪いシュートや、弱々しいシュートは根元から剪定し、元気のよい新しいシュートだけを残すようにします。ツルバラのシュートは3、4年もすると花つきが悪くなりますので、枝が込み合わないためにも、新しいものに更新しましょう。

『フェンスへの誘引』できるだけ枝をフェンスへ均等に横へ誘引し、枝と枝との間隔は20〜30cmあけるようにすると、花のスクリーンになります。

アーチへの誘引法は好みで異なる
  『アーチ上部に多く花を咲かせたいとき』アーチの柱になる部分は、枝をまっすぐ伸ばすことによってアーチ上部の横向きの枝にだけ頂芽優勢が働き、上部にのみ無数の花をつけます。枝と枝の間隔はできるだけ均等にします。

『アーチ全体に花を咲かせたいとき』アーチの上部だけでなく下部にも花を咲かせたいときは、何本かの枝を下部、中部くらいで納めるようにし、S字状に誘引するか、もしくは横向きに枝をもっていきます。こうすることで全体に花を咲かせることができ、文字どおりバラのアーチになります。

元肥は根が活動する前に施す
  この時期のバラは休眠状態となっており、ほとんど活動をしていません。しかし、2月を境にまず地中の温度が上昇を始め、この頃から根は地上部の枝に養分を送るために活動し始めます。1年に一度は根の活動期の1ヶ月前に、根を傷めないように元肥(寒肥)を与えておくと生育には良策です。

『元肥を与える理由』山に自生している木(野バラも含む)のように落ち葉が徐々に分解され翌年の肥料分として木に還元されるサイクルが、庭のバラづくりでは病害虫の発生、伝染の防止のために集めて捨てるので断たれてしまいます。したがって・年間通して栄養分がなくならないようにする、・元肥を地中に入れることでバラの生育上大切な微生物を活発化させる、・株付近の土を掘ることで空気を必要とする根を活発化させる、などの理由から元肥を与えます。元肥としては、油かす、骨粉などの有機質肥料に堆肥を混ぜて株元にやると理想的ですが、緩効性の化成肥料も手軽で便利です。

マルチングの効果は大きい
  バラは寒さに強い植物ですが、植え付けてまだ年数のない株は、根も弱々しいので注意が必要です。また、乾燥して根を傷めることも考えられますので、株元を稲わらやピートモス、バークなどで被覆しておきましょう。これをマルチングといいますが、このとき、株元に枯葉や枝が落ちているときは、病気の越冬場所にもなりますので取り除いてから被覆して下さい。鉢栽培のバラも同様に行うと効果的です。マルチングの効果としては、・土表面の乾燥、霜、凍結などの防止、・雑草の繁殖防止、・土の跳ね返りによる病気発生の抑制、などがあげられます。
病害虫の防除は定期的に
  12月の防除同様で、引き続き石灰硫黄合剤を1月に1回やっておきます。カイガラムシがついている株は、マシン油乳剤(商品名ボルンなど)をまんべんなく散布しておきましょう。成分は油ですので、カイガラムシに油膜を張り、窒息死させることで駆除できます。
2月のバラの手入れ(FEBRUARY)
暦の上では立春を迎えるものの、まだまだ寒さが厳しい2月。とはいえ、光の色は明るくなり、いつしかバラの堅い芽も動きだし、寒さのなかに春のきざしが感じられます。
剪定は必ず今月中に終わらす
  植1月のツルバラの剪定・誘引に引き続き、2月は半つる性(シュラブ)、木立ち性(ブッシュ)のバラの剪定月です。この2月を境に新芽が動き始めますので、それまでに花の咲きそうにない不要な枝はすべて取り除いて下さい。剪定せず放任すると、風通しが悪くなって病気が発生しやすくなりますので、剪定は必ず行って欲しい作業です。剪定で地際まで切ってしまう枝は、・枯れた枝、・老化して細枝しかでなかった枝、・病気のひどかった枝、・3年以上前からある枝、などです。冬の剪定は充実した枝も短く切り戻し、丈夫な太い枝をださせるために重要な作業ですから、毎年今年中には行いましょう。
ツルバラの誘引がまだの場合は芽に注意して行う
  月に入るとツルバラの芽は少しふくらんできているので、誘引がまだの場合は芽を傷つけないよう気をつけて誘引しましょう。
元肥は遅くとも上旬までに
  地上部の芽より先に地中の根のほうが活動してきます。根が動きだしてから地中に元肥を施すと、せっかく伸びてきた根が肥料負けして株を悪くしてしまう可能性があります。元肥がまだの場合は、なるべく2月上旬までに施してください。
病害虫の防除は株元や切り口にも
  12月、1月に散布した石灰硫黄合剤を、2月にも行ってください。できれば、なるべく剪定後の枝や株元付近に散布するのがよいでしょう。剪定した切り口から発生する枝枯れ病(ステムキャンカー)の予防になり、また、カイガラムシ駆除にも効果があります。
 
3月のバラの手入れ(MARCH)
陽光も暖かさを増し、一雨ごとにみずみずしい新芽がふくらんでたくましい息吹が感じられます。と同時に病害虫も活発になりますので、油断は禁物。バラの体内にも春はきています。
芽かきは花を充実させる作業
  月に入ると、バラはいっせいに水気たっぷりの若々しい芽を吹いてきます。その中で1カ所の芽から同時に複数出ているものが目につくはずです。バラの性質上、1芽に対して複数の枝を伸ばすと株にとっては負担がかかり、養いきれずに花なしの枝になってしまうことがありますので芽かきをします。ただし、背が低く房咲きになりやすいミニチュア系やポリアンサ系は花がつきやすいので、1個でも花が多いほうが嬉しい家庭園芸では無理に芽かきをしなくてもよいでしょう。また、イングリッシュローズ、オールドローズの大半も、芽かきはあまり意識しなくてもかまいません。芽かきの必要なバラは、主に大輪の花をつけるハイブリッドティー系の品種で、1枝1芽にしたほうが見事な花をつけてくれます。
芽の傷んだ枝は切り戻しておく
  『アーチ上部に多く花を咲かせたいとき』アーチの柱になる部分は、枝をまっすぐ伸ばすことによってアーチ上部の横向きの枝にだけ頂芽優勢が働き、上部にのみ無数の花をつけます。枝と枝の間隔はできるだけ均等にします。
追肥は必要ないが念のために
  この時期のバラは休眠状態となっており、ほとんど活動をしていません。しかし、2月を境にまず地中の温度が上昇を始め、この頃から根は地上部の枝に養分を送るために活動し始めます。1年に一度は根の活動期の1ヶ月前に、根を傷めないように元肥(寒肥)を与えておくと生育には良策です。
3月の水やりは乾いてきてから
  地植えの場合は乾燥した日が続いたときに、鉢植えの場合は鉢の表面が乾いてきたときに水やりをしてください。鉢植えの水の量は底穴から流れ出るくらいが基本です。このときホースの先には必ずハス口をつけるか、ジョウロでかけるようにします。
病害虫の防除はそろそろ本格的に
  新芽が動きだすと、同時に病害虫も活動的になり悪さを始めます。目にはつきにくいものの確実に増殖しており、まず病害虫がいると思って間違いないでしょう。新芽が展開し始める3月下旬頃からアブラムシが発生してきますので、見つけしだいスミチオン、オルトランの1000倍液を散布するようにします。3月下旬に一度、予防を兼ねて殺虫、殺菌剤を混合して散布しておきましょう。アブラムシなどに殺虫には、オルトラン粒剤などの散布も効果的です。『3月の主な病害虫』ウドンコ病、黒点病、アブラムシ
4月のバラの手入れ(APRIL)
新芽も旺盛に伸び、強まる日差しに葉の色を濃くしそれぞれに美しい新葉で覆われてきます。春本番は、待望の開花期を間近に控え一喜一憂するとき。新苗の植え付けもお忘れなく。
春苗(新苗)の植え付けは5月中旬までが適期
  春苗の植え込みは、遅霜の心配がなくなった4月中旬から5月中旬頃が適期です。この頃に植えた春苗が最もよく育ち、秋までに大きくなります。注意点としては、春苗は接ぎ木してから半年たらずしかたっていないので、バラの枝だけで持ち上げようとすると、接ぎ木部分がはずれてしまうことがあります。春苗の扱いは、必ず根鉢のところを持つよう。
鉢植えは生長にあわせて鉢替えを
  まだ若苗である春苗は、秋苗ほど大きくありませんが、鉢に植えて上手に管理できれば一夏で大きく育てることができます。用いる鉢の大きさは6〜7号ぐらいの鉢からスタートし、生長に合わせて大きな鉢に植え替えていきます。最初から大きな鉢に植え込むと鉢内の水分が多すぎて根腐れしやすく、生育不良になりがちです。ただし、鉢が小さいと乾燥しやすいので、水苔やピートモスなどでマルチングしておくと効果的です。また、まだ若く細い枝は何かと折れやすいので、支柱をして固定しておきます。
地植えは接ぎ口を少しだして植える
  入手した春苗は、適当な穴を掘った上うえで根鉢を崩さないようにポットから苗を取りでし、配合土の上に静かにおきます。このとき、接ぎ口がまわりの土より少し上になるようにするのがコツです。苗につぼみがついているものは、9月に入るまでは摘み取り、株を太らせます。
ブラインド(花なし枝)の見分け方
  ブラインドとは、伸びた枝の先につぼみをつけないで生長が止まった枝をいいます。見分け方としては、先が細くなる枝、生長点がなく1週間たっても生長が止まったままでつぼみの付かない枝がそうです。
鉢植えの施肥は化成肥料を少量
  12月の防除同様で、引き続き石灰硫黄合剤を1月に1回やっておきます。カイガラムシがついている株は、マシン油乳剤(商品名ボルンなど)をまんべんなく散布しておきましょう。成分は油ですので、カイガラムシに油膜を張り、窒息死させることで駆除できます。
乾燥させすぎないよう水やりを
  地植えは、3日に1回の水やりとなります。鉢植えの場合は、鉢土の表面が乾いてきたら水をやるよう心がけてください。乾燥させすぎは禁物です。
バラの急生長にあわせて病害虫も活発に
  サクラの花が咲き終わる頃になると、バラは急速に生長し、4月も下旬にさしかかるとつぼみも見えるようになってきます。この頃から病害虫もめまぐるしく動きだしてきます。特にウドンコ病が多く発生し、空気伝染によって広範囲に広まっていきます。ウドンコ病がついた葉は波打ったようになり、最後に葉全体に白い粉をまぶしたようになってきます。月2〜3回は必ず薬剤散布を心がけましょう。黒点病もそろそろ出始めますので要注意です。『4月の主な病害虫』ウドンコ病、黒点病、アブラムシ、ゾウムシ 『ウドンコ病の対処法』【初期症状】ウドンコ病の発生が始まったばかりの株は、ミラネシン水和剤、サプロール乳剤の1000倍液を散布し、1週間後にもう一度散布します。【末期症状】ウドンコ病の発生がひどくつぼみまで真っ白に粉で覆われている重症の株は、ひどい枝を切り戻してからミラネシン、サプロールの1000倍液を散布します。1週間後にも再度散布してください。【ウドンコ病になりやすい環境】ウドンコ病は日中と夜間の気温の較差の大きい春と秋によく発生しますが、栄養バランスの悪さにも問題があるようです。次に述べる項目のうち、複数該当するようでは要チェックです。・追肥のたびに油かすだけ与えていた。またはチッソが多い肥料を与え続けていた。・日当たりが悪く、風通しも悪い。・薬剤散布は雨が多い梅雨時期でも月1回しか行わなかった。
 
5月のバラの手入れ(MAY)
今までの努力に報いてくれる、満開のバラ。ツルバラ、フロリバンダ、オールドローズと咲き乱れます。花は早めに切るなどバラへの思いやりも忘れずに。
大輪のよさを楽しむには側蕾取りを忘れずに
  大輪咲き系(H・T)でも一枝にたくさん蕾をつける品種が多くありますが、すべて咲かせると花は小さくなり、大輪咲きのよさが失われます。5月に入れば一番上の蕾と他二つぐらいを残すようにし、あとはかき取って下さい。ただし、少々小さくなっても多くの花を望みたければ側蕾を取らなくてもよいでしょう。
咲きがらを処理していつも美しく
  5月に入るとバラは春一番の見事な花を咲かせ、愛栽家にとっては同時に今までの苦労がすべて報われ、最高の幸せに満ちた気分にもなる月です。できるだけよい花を楽しむには、花後の咲がらは忘れずに切り取って下さい。特に房咲きになるバラは、咲がらを早めに切っていくと脇の蕾もしっかりとした花が咲きます。終わりかけたら早めに切るよう心がけましょう。
台芽かきは早めに根元から
  台芽とは、接ぎ木の台木に使われている野バラの芽のことで、接ぎ木したところより下から出てくる芽をいいます。野バラは接ぎ木したバラより生育が早いので、放っておくといつの間にか野バラと入れ替わることさえあります。もちろん、栄養が奪われているわけですから、接ぎ木したバラは弱ってきて枯死してしまいます。野バラ(台芽)はなるべくハサミなどで切らないで、早めに根元からかきとるようにしましょう。
花が終わるまで施肥は禁物
  この月は花が咲き終わるまでは肥料を与えません。肥料を与えてしまうと、デリケートな蕾がびっくりして形の悪い花を咲かせてしまします。特に年1回しか咲かないオールドローズや原種系のバラには絶対禁物。この時期に肥料を与えると花が乱れ、今までの苦労が水の泡となってしまいます。
水やりは花や葉をさけて株元に
  蕾がついて花が咲いてくるこの時期は、水を要求します。乾いてくれば潅水をして下さい。なるべく花や葉に水がかからないよう注意しましょう。病気の発生を促すもとにもなりますので注意し、慎重に行なって下さい。
2週間に一度は薬剤を散布して病害虫の防除
  先月より防除しているウドンコ病、黒点病、アブラムシ、ゾウムシに引き続き、5月下旬頃よりコガネムシ、ヨトウムシなどの害虫が活発化してきます。特に黒点病と見間違いやすいベト病も温度変化の激しい時には発生しやすいので、今月から来月にかけて十分注意して観察しましょう。ベト病はひどくなると葉をふるい落として、木を傷めますので、見落とさないようにします。また、下旬頃から花に発生するボトリチス(灰色カビ病)にも注意が必要で、薬剤散布などが忙しくなることでしょう。殺虫、殺菌剤を混合して最低2週間に一度は散布して下さい。ボトリチスは病気にかかった花を切り取ったあとで散布します。『5月の主な病害虫』ウドンコ病、黒点病、ボトリチス病、ベト病、アブラムシ、ゾウムシ、ヨトウムシ、コガネムシ、バラハキリバチ、ホソオビアシブトクチバ、カイガラムシ、ハダニ、スリップス
6月のバラの手入れ(JUNE)
花が終わると手入れもおろそかになりがちですが、バラは最も生長するとき。次々にシュートが伸びてきます。黒点病など病害虫には早めに対処を。
来春の花をつける枝ベイサルシュート(新梢)の処理
  春一番の開花が終わった頃から、地際付近から太くて勢いのよい枝が出てきます。これをベイサルシュートと呼び、来年の開花の主力となる大切な枝です。一季咲きのオールドローズ、ワイルドローズ、ランブラ−ローズなどは、この枝が来年の春に多くの花をつける一番重要な枝になりますし、四季咲き性の品種では秋にも花をつける重要な枝です。また、このシュートが十分充実した枝になった後には、四季咲き木立ち性の品種ではシュートの剪定が必要です。この作業を行なわないと栄養バランスを崩したり、形の悪い株になってしまいます。ぜひ覚えておきましょう。
ツルバラのシュートは誘引しておく
  ツルバラのシュートは、ハイブリッドティーと違いつる状に長く伸びて倒れるので、つるをまっすぐに立てたまま誘引する必要があります。そのまま放置しておくとシュートから芽が吹いてきて、冬に控えている剪定がやりにくくなります。また、シュートの出なかった株は枝を切りつめておきましょう。
中耕してからマルチング(株元の被覆)
  雨の降り続く日が多くなる梅雨。土の表面は雨にたたかれて固くなってきます。こうなると土中の空気の通りが悪くなり、根の生育にも悪影響が出てきます。根の生育がにぶると地上部の枝や花の生長も悪くなるので早急な対策が必要です。また、雑草が繁殖して土中の養分を奪っていきます。そこで、除草を兼ねて、固くなった地表を耕します。中耕が終わったら、冬と同様に改めてマルチングしておきましょう。
鉢物はひと回り大きな鉢に植え替える
  春に小さめの鉢に植え付けたバラは、梅雨に入る頃には鉢内いっぱいに根が張ってきてきゅうくつになっています。そのままにしておくと、夏の乾期には一日中水やりのチェックに追われます。雨の多い時期に、ひと回り大きな鉢に植え替えておきましょう。根はほぐさず、そのまま植え直します。
施肥(お礼肥)で疲労回復
  梅雨の長雨により、土中の肥料分は水とともにまわりに流亡し、肥料が不足気味になっていることがあります。しかし、有機肥料は水分がないと効果が半減してしまうので、化成肥料主体で施して下さい。地植えのバラには緩効性化成肥料一握り(約30g)鉢植えのバラはスプーン一杯分(この月1回のみ)くらい与えます。
水やりはほとんど必要ないが鉢植えは要注意
  梅雨に入ると雨が多くなり、地植えのバラは水分が豊富にあるのでほとんど水やりの必要はありません。しかし、雨のあまり降らない年は水やりも必要になります。鉢植えのバラは、株が茂っていると意外に雨水が浸透していない事が多いので、土の乾きを確認して水やりします。
6月は病害虫防除の難関月
  年間で一番害虫の発生の多い月です。5月に発生した害虫に加え、テッポウムシ、ハダニ、イラガなどがさらに追い打ちをかけてきます。特に気をつける病気は、黒点病とウドンコ病です。雨などの水滴や風によって伝染するので、梅雨入りした前後から爆発的に増殖して被害を与えます。黒点病は主に地面付近の下葉から発生し、しだいに広がって上の方の葉まで感染していきます。最後はボロボロと落葉して花だけ残し、すべての葉がなくなってしまいます。こうなる前に薬剤による定期的な予防を心がけて下さい。 『6月の主な病害虫』ウドンコ病、黒点病、ボトリチス病、ベト病、枝枯れ病、アブラムシ、ゾウムシ、ヨトウムシ、コガネムシ、バラハキリバチ、ホソオビアシブトクチバ、カミキリムシ、チュウレンジバチ、ハダニ、スリップス ●黒点病の発生と対処法 葉に黒い斑点が出したら黒点病です。ダコニ−ル乳剤、サプロール乳剤の1000倍液を葉の裏側を主体に散布し、1週間後にもう一度散布しておきます。株元付近の地面にもダコニ−ル乳剤1000倍液をジョウロなどで潅注して下さい。 【黒点病の発生】土中や幹の皮の内側などで越冬した胞子が、雨滴による跳ね返りなどで葉の上にのり水分を得て発病します。初めは微少な点ですが、しだいに大きくなり肉眼で見えるぐらいの大きさになってきます。この黒い点は胞子の集団で雨滴の直撃を受けさらに四方に胞子を飛散させ、伝染していきます。 【伝染の原因】原因としては、・マルチングをしていない、・晴れた日によく葉に水をかけている、・薬剤散布をほとんどしない、・バラの落ち葉を整理しない、などがあげられます。
 
7月のバラの手入れ(JULY)
雨明けと同時に、強烈な太陽が照りつける夏がやってきます。人と同様、バラも夏バテ防止が第一。秋の花のために葉1枚でも大切にして下さい。
地植えのバラにも1日1回は水やりを
  7月も下旬になると梅雨の長雨も終わり、乾期に入ってきますので、水やりで忙しくなります。今まで過度の水分を吸収して大きくなっている株は、水分が不足するとしおれてきたり、落葉するなど、生長が急に止まったようになってきます。地植えのバラは、最低1日に1回くらいたっぷりと水やりします。鉢植のバラは、朝夕の2回、鉢底から水があふれるくらい与え、乾燥させないように注意します。 ●夏の水やりの工夫 土が乾ききると、土は水をはじいて思ったほど株元に水が入らなくなります。株元に水を十分やるには、株元中心に直径40〜50cmのところに円状に土を盛って水が流れ出ないように水鉢をつくると効果的です。  ●鉢植バラの夏の水の管理 いつも一定方向から水やりしている人は注意が必要です。反対側には思ったほど水が通っていない事があり、鉢内ど湿ったところと乾いたところができてしまいます。鉢植の水やりはまんべんなく行き渡るように配慮しましょう。  【水やりの工夫】 土の乾きが激しいとき、または水を与え忘れて葉がしおれてきたときは、一度バケツなどに鉢ごとつけて水に浸してやります。10分くらい浸しておけば十分水は行き渡りますので引き上げて下さい。
今月の施肥はお休み
  土質や環境によって差はありますが、6月にお礼肥を与えている場合は、特に肥料は施さなくてもよいでしょう。
病害虫では乾燥とともにハダニが
  梅雨が明け、雨が少なくなると地面も乾き、先月と比べると病気の発生はやや少なくなりますが、害虫たちの食害はあとをたたず、引き続き防除が必要です。特にハダニが梅雨明けの乾燥とともに猛威をふるい始めますので注意して下さい。 ●ハダニの対処法 バラの葉が少しずつさびた感じになっていく症状が現れたらハダニです。症状がでたら、オサダン水和剤1000倍液かケルセン水和剤1500倍液などのダニ専用の薬を葉の裏側中心に全体にかけて下さい。朝か夕方に散布すると薬害が少なく安全です。原因としては・軒下など雨の当たらないところで栽培している、・日当たりがよく地面が乾燥しやすい、・株元に枯れ葉が落ちている、・株元に草花や雑草がたくさんあったり、密植状態で風通しが悪い、などがあげられます。 『7月の主な病害虫』ウドンコ病、黒点病、ベト病、ボトリチス病、枝枯れ病、アブラムシ、ゾウムシ、チュウレンジハバチ、コガネムシ、ホソオビアシブトクチバ、イラガ、ハダニ、スリップス
 
 
8月のバラの手入れ(AUGUST)
真夏日、熱帯夜、30℃を越す高温と乾燥でバテ気味のバラにとって、心のこもった水はオアシス。ここを乗り越えてこそ、再び秋に美しい笑顔を見せてくれるのです。
夏の剪定で秋の花をより美しく
  基本的に秋も開花する四季咲きタイプのバラは、この時期に弱い剪定をします。(ツルバラは剪定しません。)ハイブリッドティー、フロリバンダは、全国的に8月下旬から9月10日までに剪定を行ないます。四季咲きの半つる性、木立ち性のイングリッシュローズ、オールドローズ、ポリアンサローズなども同様に剪定を行ない、秋の開花に備えます。この剪定は、花の咲かない枝や弱った枝を切り戻し、春の開花枝を少し切りつめる弱剪定を行ないます。咲きそうな枝に栄養を送り、秋の開花期に美しい花を咲かせるために行なう大切な作業です。一般にバラは枝を切り戻すと、50〜55日で次の花が咲くといわれています。10月に最も美しいバラを咲かそうとすると、この時期に剪定するとよいのです。落葉して葉が上のほうにしかない状態のバラは、弱い剪定をし、葉のあるところで切り戻します。 【剪定のポイント】  四季咲きの半つる性、木立ち性オールドローズ、イングリッシュローズは上部1/3を切り戻して下さい。フロリバンダ、ポリアンサ、パティオローズも、初夏の枝で切るのは同じですが、一番上の5枚葉のところで切ります。
夏の剪定時に元肥をすき込む
  秋に開花する四季咲き性バラは、剪定時に肥料を与えておくと、10月中旬頃には美しい花を咲かせる事ができるので、必ず与えておきましょう。地植えのバラの元肥には化成肥料、有機肥料、どちらも適しています。化成肥料では緩効性の肥料がよく軽く一握り(約30g)を、有機肥料は必ず完熟させたものを冬の元肥の約1/4(約150g)を、ともに株間にばらまき、最後に軽く耕してすき込んでおきましょう。鉢植えのバラには、緩効性肥料のほうがよく、約10〜15gを施して下さい。 【注意】肥料は施す量が多すぎると、根が肥料負けして枯れることがあります。適量を守って下さい。
水やりに追われる毎日
  あいかわらず暑い日が続き、地面の乾燥もさらにひどくなってきます。地植えのバラは大雨が降らない限り1日に1回は必要となります。また、鉢植えのバラも毎日朝夕の計2回、鉢底から水が出てくるまでたっぷりと与え、決して乾燥させないようにします。 『8月の主な病害虫』チュウレンジハバチ、コガネムシ(成虫、幼虫とも)、ホソオビアシブトクチバ、イラガ、ハダニ、カミキリムシの幼虫(テッポウムシ)
9月のバラの手入れ(SEPTEMBER)
剪定後の新芽も伸びだし、バラが生気を取り戻したとき、台風というやっかいものが待ちかまえています。病害虫とともに、対策、後始末は的確に。
台風対策は備えあれば憂いナシ
  8〜10月にかけて、台風が上陸しやすくなります。9月、10月といえば夏の剪定を終え、新芽が吹き、蕾がついてくる頃で、台風が直撃すれば被害は甚大です。台風対策を円滑に進めるために必要となる道具など前もって備えておきましょう。まず、鉢植えのバラは、できるだけ室内に取り込んで風雨をしのがせます。室内に収容できない鉢は軒内などに移動させ、周囲をヨシズや板などで囲ってやりましょう。移動できない場合は1鉢1鉢に支柱を立てて誘引し、フェンスにくくりつけておくか、鉢をまとめて少し強めにしばっておきます。ツルバラは、長く伸びた枝は支柱をし、ツルをまっすぐに伸ばしてまとめて固定します。花壇に列植えしてあるバラは支柱をし、まとめて誘引します。また、単独で植えてあるものは支柱を立てて、太い枝を1ヶ所しばっておきます。特にスタンダードのバラは改めて支柱を立て、折れないよう接ぎ口付近をしっかり固定しておきましょう。台風の通過後、枝が折れたり葉がちぎれて庭に散乱しているものは、病害虫の発生を引き起こす元になるので、早急にかたづけます。
四季咲き性バラとチッソ過多
  説明書には四季咲きとあったのに、秋はまったく咲かず枝だけが伸びて旺盛に育っている、ということがよくあります。特にシュラブ系、クライミング系のイングリッシュローズ、オールドローズがなりやすい傾向にあります。 これは土中にチッソ肥料(油かすに多い)が残っているのに次の肥料を与えてしまい、肥料過多になっているときに起こりやすい現象です。 逆に9月以後、肥料がほとんどない状態にしておくと、バラは花を咲かせやすくなります。株の著しい生長は花つきを悪くするので、秋に咲かせたい時は肥料を少なくします。
施肥は控えめに
  剪定時に施した肥料が、まだ土中に残っています。強い肥料は施さない方がよいでしょう。鉢バラでは、即効性の高いハイポネックス1000倍液をこの月の1回与える程度にして下さい。
新芽は水をほしがるので水切れは禁物
  9月中旬までは、まだまだ暑い日が続くので8月と同様の水やりが必要です。夏の剪定後の新芽は、豊富な水分を要求するので乾燥には十分注意します。鉢植えのバラは、水分不足で芽の伸びが止まらないよう水やりに気をつけて下さい。
涼しくなるとともに病害虫も復活
  9月に入ると夜間の温度が下がり、朝夕は涼しくなってきます。同時に今までなりを潜めていた病害虫も活動的になってきます。夏の間、乾燥によって発生の少なかった黒点病、ウドンコ病も一雨ごとに増えてきます。また、土中にいたコガネムシの幼虫やバラの幹内に潜伏していたカミキリムシの幼虫(テッポウムシ)も大きくなり株に甚大な被害を与えますので注意して下さい。 葉が病害虫などで落ちたり、傷ついたりすると蕾の生長に影響するので、できるだけ早急に対処していきましょう。 『9月の主な病害虫』黒点病、ウドンコ病、チュウレンジハバチ、ヨトウムシ、アブラムシ、コガネムシ(成虫)、イラガ、カミキリムシの幼虫(テッポウムシ) ●カミキリムシ(テッポウムシ)の対処法 正しくはゴマダラカミキリといいます。バラ以外にも食害し、柑橘類、ツツジ、サクラ、モミジ類にも侵入し食害します。6〜8月に主に株元に産卵し、その後2年かけて成虫になりますが、被害の大きいのは産卵された卵が枝内でふ化し、その幼虫が枝や根の内部を食べるからです。外から見る事が出来ませんので、どうしても対処が遅れます。  【食害特徴】幼虫は主に地際付近の幹の内部を中心に食害していきます。養分や水分の通り道を食害するので株は急激に活力を失い落葉、枝枯れなどを起こし、最終的には枯死します。成虫はバラの枝を食害し、表皮だけを食べるので木部が露出し、枝を傷め、花あがりを悪くします。  【防除法】地際付近に木くずを発見したら必ず幹の内部に幼虫がいます。木くずの出ている箇所を確認し、その穴にスミチオン乳剤、カルホス乳剤を50〜100倍に薄め、ゴムチューブなどをつけた油差しなどで注入します。成虫は葉や幹にスミチオン乳剤、カルホス乳剤などの800〜1000倍液をかけると効果がありますが、地道に捕殺するのが一番確実な方法です。 ●コガネムシの幼虫の対処法  コガネムシの幼虫は、たいていの草花、樹木の株元付近の土中に多くいます。1株あたり最大10匹くらいはいることがあります。主に土中の腐葉土や根を食害し、太い根だけを残しすべて食べてしまいます。食害がひどいと花や新芽があがってこなくなり、株は衰えてきます。 これらの症状は8〜9月にかけてみられますが、夏の暑さや病気と思っている人が多いようです。成虫は主に花の中の雄しべや花びらを食べ、ときには葉も葉脈だけ残して食べてしまいます。 【防除法】8〜9月にかけて、新芽が出ず、ついていた葉も落ち、株元がぐらぐら動いて引っこ抜けそうな感じの症状が出たら、土中に幼虫が複数で潜伏しています。スミチオン乳剤、カルホス乳剤の800倍液をジョウロで5〜10・与えて下さい。または予防としてオルトラン粒剤、カルホス粉剤を地面にまくのもよいでしょう。 【コガネムシに食害された株の植え替え】コガネムシの幼虫に根を食害された株はぐらついており、根がほとんどない状態で、掘り下げると何の抵抗もなく引き抜けてしまいます。早急に薬剤による防除をするか、株を掘り下げ、土を十分に耕して虫の有無を点検し、枝も剪定して新しい土に植え替えが必要です。
10月のバラの手入れ(OCTOBER)
数々の試練を乗り越えて咲く秋のバラは香り高く、花色さえ、花もちもよく最高に美しい。さわやかな秋晴れの日々、ゆっくり鑑賞しよう。
マルチングを除去しよく日に当てる
  今まで株元に敷きつめていたマルチングは、9月下旬から10月上旬までに取り除きます。夏の間、乾燥と地温の上昇防止、雑草の発生防止などを目的にマルチングしましたが、これからは根の活動を上げるために太陽の光を当てて地温の上昇をはかります。
肥料は花が終わってから
  10月はバラにとって秋の開花期です。肥料は基本的に花が咲き終わるまでは与えません。鉢植えのバラも同様です。ただし、肥料分が残りにくい砂質土では肥料不足になることがあるので、ハイポネックス1000倍液を1回与えておきます。花が咲き終わったら、チッソ分が少なくリンサン、カリ分の多い肥料を1回与えて下さい。
乾いてきたら水やりを
  地植えのバラの場合は、土中の水分が乾いてきたら水やりする程度でよいでしょう。鉢植えのバラは、鉢土の表面が乾いてきた時に水やりします。
薬剤散布は開花前に終わらす
  10月に入って雨の量は少なくなってきますが、朝夕の霧や露などにより、ウドンコ病、黒店病、ベト病などが発生しやすくなります。この月は開花期にあたりますので、蕾が開く前に薬剤を散布し防除しておきましょう。害虫では、先月に引き続きアブラムシ、チュウレンジハバチ、ホソオビアシブトクチバ、カミキリムシの幼虫(テッポウムシ)などの被害を受けます。特にカミキリムシの幼虫は、冬に備え幹の中心部へ向かってさらに株を傷つけていきますから、徹底した防除が必要です。 『10月の主な病害虫』黒点病、ウドンコ病、ベト病、ボトリチス病、スリップス、チュウレンジハバチ、ヨトウムシ、アブラムシ、カミキリムシの幼虫(テッポウムシ)、ホソオビアシブトクチバ ●ベト病の対処法 4〜6月と10〜11月の2回、露や霧の多いところによく発生します。ベト病の初期症状は葉にインクを落としたような赤紫色のシミができます。感染した葉は緑色のままでボロボロと落葉し、末期症状になると、たった1日ですべての葉を落葉させていきます。また、葉だけでなく残った枝も感染していますので、新芽も出ずに枯死してしまうことがあります。黒店病と見間違うことがありますが、よく見て適切な防除を心がけます。 【防除法】ダコニール乳剤かリドミル水和剤の1000倍液を株全体にかけ、1週間後にもう一度同様に散布します。また株元付近にもダコニール乳剤の800倍液をジョウロでまんべんなくかけて下さい。【ベト病】葉に赤紫の斑点、葉は緑色のままで落葉、葉脈に関係なく病状が出る。【黒店病】葉に黒の斑点、葉の先が黄色くなり落葉、葉脈にそって症状が出る。【病害虫の発生防止】落ち葉は集めて焼くか、袋に詰めて捨てましょう。
11月のバラの手入れ(NOVEMBER)
空は青く澄み、晩秋から初冬へと季節は移ります。まだ咲き続けているバラは、まるで名残りを惜しむように美しい花を咲かせますので室内で楽しむのもよいでしょう。来シーズンも元気なバラたちに逢えますように・・・
大苗の植え付け計画と下準備
  11月も中旬位になると夜間は温度も下がり、寒くなってきます。バラの生長も徐々に低下し、休眠期が近い事も教えてくれます。同時に大苗の植え付け時期の始まりでもあり、植え穴の準備などいろいろ下ごしらえが必要になってきます。どこに植え付けるか、何が必要か、早めに計画を立てておきましょう。
寒冷地での冬越し対策
  バラはもともと寒さに強く、ー8℃位までなら何ともありません。ー10℃を越すと枝が凍結し枯れてしまいます。また、雪深い豪雪地方も雪の重さで枝が裂けたりするので、これらの地域では何らかの対策が必要です。
施肥で株の充実を図る
  11月も下旬になると花数は減り、活動も弱まります。開花による栄養不足と株の充実を図るために肥料を施しますが、生長を図るためではないので主としてリンサン、カリを与えます。カリ分は草木灰にも多く含まれており効果があります。
晴天が続くようなら水やりを
  晴天が続き地面が乾燥してくるようなら週1回程度の水やりは必要です。鉢植えのバラも乾燥してくるようなら、そのつど水やりします。
落葉などは処分して病害虫の予防
  中旬頃を過ぎると病害虫の発生も少なくなってきますが、安心はできません。黒点病、ウドンコ病などはまだまだ発生します。また、霧の発生するところでは、10月同様にベト病の発生が多いので注意して下さい。寒さにともないバラの休眠期が近ずくと落葉を始めますが、落ちた葉を放置しておくと病害虫の越冬場所になります。早めにかき集めて処分しておきましょう。 『11月の主な病害虫』黒点病、ウドンコ病、ベト病、アブラムシ、
12月のバラの手入れ(DECEMBER)
北の地方では雪だよりが聞かれ、霜が庭を白く染める12月。冬の到来はバラ愛好家にとっては、シーズンの始まり。大苗の植え付けには最適の時期です。
植え込みの準備と用土配合
  基本となる土は庭の土で良いのですが、新しい住宅地は宅地造成時に出たそのままの土が多く、肥料分や有機物はまったく含まれておりません。おまけに水はけが悪い土が多いので何らかの改良が必要となります。そこで最低限、植え穴だけでも一部土を取り替えたほうが、後の生育がよくなります。バラには腐葉土など有機質が多い土が適していますので、これらの庭の土に、腐葉土、牛糞などを入れ、よく混合しておくことが必要です。 ●バラ苗の用土として必要な条件 1 保水性(水もち)があり乾燥しにくい 2 排水性(水はけ)がよく余分な水分を残さない 3 通気性(空気の通り道)がよく土が軟らかい この3点が重要となります。これらの条件を満たし簡単に入手できる用土といえば、園芸店やホームセンターで売られている花植え用の培養土があげられます。バラの植え付けにも有効な用土といえるでしょう。自分でバラ専用の用土をつくる場合は、赤玉土(小、中粒)4〜5割、腐葉土3割バーミキューライトかピートモス2〜3割の配合が適しています。
有効微生物のメリットは高い
  バラに限らず多くの植物の根は、土中の微生物によって限りない恩恵を受けています。微生物を養うということは生育上のメリットが大変高く、微生物の多い少ないで、株張りや花つき、年間管理などに大きく影響します。このように植物に恩恵を与える微生物を有効微生物と呼んでいます。有効微生物は腐葉土、堆肥などを糧とし増殖します。そして、糧とした有機物は分解され、養分となり、そこで初めて根から吸収されます。この養分は、チッソ分や、その他の微量要素などを含んでおり、生育上重要なものです。
初めての人でも安心大苗の植え付け時期
  晩秋より販売されているバラの大苗は、春苗よりも枝、根ともにしっかりしているので、初心者の方でも育てるのが容易です。植え付けは、温度が高い時期は株を傷めやすいので、バラが休眠期に入った頃、関西では11月下旬から1月下旬頃が適期で、最も苗を傷める事なく植える事が出来ます。
植えたばかりのバラがすぐ枯れる理由
  えたバラがすぐ枯れる理由のうち、バラ苗に問題がある時は次のような事があげられます。 1・・・根巻き状態が長いため幹内の栄養がなくなり力が弱っている。 2・・・ピートモスや水ゴケなどの根巻き材が一度でも完全に乾いた時。 3・・・枝は立派だが、根が少なすぎる時。などがあげられます。 その他の理由としては、植え付け時の潅水が不十分であったり土と根が十分密着していない時、植え付け時の肥料が多いか濃度が高いなどによって根が肥料負けした時などが考えられます。
真冬でも必要病害虫の駆除
  12月も中頃を過ぎると、黒点病、ウドンコ病などの病気の勢いも衰え、害虫も少なくなってきます。しかし、病害虫は土中や幹の中に潜んで春を待っているだけであなどれません。12月、1月、2月の冬期は月に1回、計3回の石灰硫黄合剤10倍液をかけて予防に努めます。また、株元付近の土中にも同様にかけると効果大です。
 
 
 
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