私たちは自然に手を加えることで便利な生活を享受してきましが、これからは手を加えるだけでなく、自然との共存にもっと前向きに取り組む必要があります。さらには、一歩踏み込んで、私たちが生活や仕事のために一時的に変えていた生態系を復元することも必要です。 京阪園芸では、よりよい自然との関係を築くため、「生態系の復元」に取り組んでいます。
施設設置等により改変していた生態系を、用途転換や施設撤去にあわせて施設設置前の姿に復元することです。ここで重要なのは、撤去時点で新たに生態系を考え作り出すのではなく、「設置前」の姿に復元することです。そのためには資料調査や植物の手配など、広範囲にわたる様々な作業が必要となります。
当社では平成18年より、 滋賀県大津市 の「比良索道」が運営していたスキー場施設およびロープウェー・リフト施設の撤去跡地での生態系復元に取り組んでおります。
復元手順については、構造物を撤去のうえ覆土を取り除いて地形を復元し、その後に植生の復元を行います。植生の復元については、周辺の森林植生から採取した表土を播き出した後にススキの穂を敷きつめるなどしてススキ草地への移行をはかるとともに、一方で表土と同様に周辺の森林植生から樹木の種子を採取し、育成させます。そして、育成後の苗木の状態で復元地に植え付けます。